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精神疾患を患い退職した
 五十二歳男の実習体験日誌

堅苦しいですが、まずはご覧になって頂いた方にお礼を申し上げます。

まず知ってほしいのが私は52歳のおっさんです。35年間製造業一筋に勤めていましたが、うつ病を発症し会社から半ば強制で退職することになってしまいました。

その後は2年の引きこもりの経験し(引きこもり時最大体重75.0㎏→現在63.5㎏)、現在は就労移行支援事業所に入所してパソコンスキルを身に付けつつ各種自己啓発の講座も受けています。

そのかいあって自身の成長を感じつつ日々を過ごせるようになりました。そんな折、企業見学をさせていただいた縁もあり、I.S.コンサルティング様での実習を受ける運びとなりました。

この体験記では、同じような境遇の方に参考になればと思い、実習での記録や私自身が感じたことを赤裸々に綴っていこうと思います

contents

実習先のI.S.コンサルティングについて

私が実習を行った株式会社I.S.コンサルティングについて簡単に紹介します。

I.S.コンサルティングは… 『誰もがイキイキと輝き、共に育み、共に働き、共に生きる。そんな誰もが幸せな社会・未来を共創し、そんな誰もが幸せな社会・未来を共創する』 ことを目指している企業です。

社員が成長を実感し輝く、皆様が成長を実感し輝く、全ての未来を幸せに輝かせ誰もが幸せな社会・未来を追求し、社員一人ひとりも夢と希望を描き、明るく前向きにイキイキと輝く。

社員同士が互いに認め合い、信頼関係のもと一丸となっている素晴らしい会社です。

I.S.コンサルティングとの出会い

就労移行支援の事業所に通いながら企業見学も何社も行き、その時にI.S.コンサルティングと出会いました。企業見学に参加したことが歩みの第一歩でした。

企業見学を通じ会社の雰囲気、自動車教習所の紹介、特に共育事業の障害をお持ちの方々に勉強の場を作り、未来を輝かせるとの説明に感銘を受け、私もその一員として働きたいと実習後のお礼状・報告書に記載したところ実習のお話をいただき、実習を行える事になりました。

お礼状から実習の話をいただき、どこで縁が繋がるか分からないなと実感しました。

実習をむかえるにあたって

今回の実習では次の実習生に向けた体験記も書いてほしいとの説明を受けました。

正直なところ、今までの企業実習とは内容が違うと伺ってからは、ワクワクする気持ちと、自分が出来るだろうかという不安な気持ちが心にありました。

うつ病で退職した経緯からして、自己肯定感が弱く不安が強く実習に対しても不安が払しょくできない状態です。

しかし、周りからの励ましや就労移行支援事業所の支援員の方、先方の担当者の方からの説明を聞き、自分自身にプラスになると言い聞かせ、実習当日を迎えました。

実習の目的

就労に耐えうる体力が整っているのか?初めての職場でコミュニケーションを取れるか?今後働くに際して、自身に配慮してもらう事案があるのなら、それは何なのか?

など多岐にわたりありましたが、それはあくまで事業所と話し合った内容で、自身の目的としたらうつ病からの脱出ができているのか?

皆さんも自身では能力以上の仕事と感じた時に発症しないかと、やはり病状のことが気になり自身の目的としました。

実習レポート

ここからは実習の体験記になります。私が感じたことを、私自身の言葉で綴っていこうと思います。

実習初日

今日もウチのワンちゃんに起こされた。
さあI.S.コンサルティングへの実習初日だ・・・
あらら、まだ午前1:00じゃないか、
ワンちゃん今日は早くおなかが空いたようだ。
とりあえずワンちゃんのご飯を用意して
食べるのを見届けて二度寝(笑)

午前4:00起床、I.S.コンサルティングへの実習初日だ、
気合入っているのが半分、緊張が半分の中朝食の準備をしながら朝の一服、
緊張しているとご飯が喉を通らないとはよく言ったものだが
しっかり食べられる私は緊張より食欲が勝つタイプのようだ。

そして通勤の用意を終えて三度寝(笑)
いつものことだ。

午前6:30起床、三度も寝れば目が覚める。
カッターシャツに袖を通し、気持ちもピリッとしている。

鞄を持っていざ出勤、と玄関を開けて家を出ようとした瞬間、
精神的なダメな症状が顔を出してしまった。

いつも就労支援事業所に対して通所というのは慣れてきている。
今回はI.S.コンサルティングに対して通勤という
気持ちになっていることが重くのしかかってきた。

通所、通勤、文字にしたら1文字その1文字のために苦しんだその時に、
私はI.S.コンサルティングで実習したくなった事を思い出して、
一歩、また一歩踏み出し会社へ向かいました。

I.S.コンサルティングでは
一人ひとりも夢と希望を描き、明るく前向きにイキイキと輝く
という方針を持っています。私はこの方針に共感し、実習を決意しました。

私と似た境遇の方で共感してくださる方もいるのではないでしょうか。
夢と希望さえ持って生きていけば
何かしら新しい未来が見えてくる。

年を言い訳、病状を言い訳にせず、
今行動できなくても、こうありたいと願うことは、
いつか出る一歩に向けて大切なことだと私は思います。

実習初日の通勤の時点で気持ちが追い付かず、
立ち止まってしまいそうでした。一歩を踏み出せたのは、
「こうありたい」と思う心だったと思います。

最寄り駅に到着、
いつもよりクールビズに身を包んだ会社員らしき方が多く見えた、
普段は通所時間がもっと遅いため感じたことがなかったが、
ふつうの会社員なら朝の通勤時間は普段より一時間は早いものだと実感した。
今の就労移行支援のタイムスケジュールに助けられているのかが分かる。
いざ電車に乗ると思いもよらない車内放送が流れた。

JR線人身事故の為運転見合わせ

初日から遅刻もできないからとかなり焦った。

すぐさまスマホを取り出し、他の通勤手段を模索、
振替輸送のある路線に乗れるよう移動し
無事間に合う電車に乗車することができました。
しかし振り替え輸送は満員…。

以前は私自身の心の弱さが原因で満員電車に乗る事ができませんでした。
しかし、今回は事業所の皆が応援してくださっていることや、
インターンシップとはいえ社会人であること
の自覚が背中を押し、
満員電車に乗り込み無事に目的地へ到着しました。

約束の時間である9時半に会社へ到着し、内線で連絡をしました。

初日ということもあり、かなり緊張していて
声が出ていないのが自分でも分かりました。
しかし社会人としてあいさつは基本中の基本、
挨拶はしっかりしよう!と決めてこともあり、
半ばやけくそのような気持ちで
おはようございます!」と挨拶をしました。
担当者が会議中であることから、席で時間まで待つように言われました。
何をしたらいいのかわからず借りてきた猫のような52歳でした(笑)

席に座って待っていると、
次から次へと社員さん達が出勤してきます。
その都度「おはようございます!」と挨拶をする度に、
緊張がほぐれてくるのを実感しました。

就業時間になり、全体朝礼がはじまりました。
朝礼の最後に理念の唱和がありましたが、皆さん声がしっかり出ていて、
一眼で仕事に取り組んでいるんだなと実感できました。

朝礼時に私は簡単な挨拶をしましたが、
緊張から何を喋ったのか全く覚えていません…。
声はしっかり出ていたのではと思います(笑)

朝礼が終わり、担当者との面談から始まりました。
面談では今回の4日間で行うミッションの話を伺いました。一つは

合宿免許取得などについて新たな企画の立案で、
もう一つは今回の実習での体験談をまとめて書くとミッションでした。

担当者と話し合い午前中は合宿免許の企画立案にアプローチし
て昼休みを挟んで午後から体験談を書いていくと言うことにしました。

さあ、午前中には企画を見つけるぞ!!

と意気込み、今回の課題になる
合宿免許のWEBサイト「免許の匠」をじっくり見直しました。

WEBサイトは見れば見るほど、かゆいところにも
手が届いていることが分かり、感銘を受けました。
企画の内容をどうしようかと悩んでいたところ、担当者から

自分と同じ境遇の方たちが
免許取ろうかなと思う感じの企画などは?

とアドバイスをいただきました。

「それであればいけるかもしれない」と思い、
精神疾患で免許を取りそびれている人への
アプローチを考えることにしました。

障害をお持ちの方々が免許を取るための準備や取得方法を企画しようか…

同じように悩んでいる方に対して助けになるページを1枚増やすか…

色々と考えましたが、I.S.コンサルティング『免許の匠』は合宿免許の仲介という形であるため、
障害者の方々にも合宿免許で免許を取得できる内容にしようと思いました。
しかし、私の様に精神疾患を抱えている方は、

  • ・一人で合宿に行き暮らす事への不安で合宿は難しいかも
  • ・症状によっては朝に早く起きることができない方もいる
  • ・初対面の人と会話するのが難しく感じている方もいる

など、調べれば調べるほど様々なハードルがあることが分かってきました。
リサーチで午前中が終わり、お昼休みに入りました。

お昼はいつも通りおにぎり3個、
就労支援事業所でも毎日同じおにぎりを買っております。
それをほおばった後は、以前来た時に見つけてあった喫煙所に行き、
リフレッシュの時間です。

喫煙所ではお昼休みの皆様が20名ほど喫煙所内におり
、中は煙で真っ白、喫煙者の私でさえも引いてしまうほど多くの人がいました。

1時間の昼休みが終わり、午後の実習が始まります。

午後のミッションでは体験記の企画になりますが、
私自身ブログというものを書いたことがありません…。

何を書けばいいのか分からず
ただただ1日の出来事を「何がありました。何がありました。」書いており、担当者から
誰に何を伝えたいのかが分からない
との言葉を頂き書き直すという状況が続きました。

初めてやることではあるものの、
予定している計画から外れていくと不安に陥ります。

自分に出来るのだろうか…
期日までに終わるのだろうか…

しかし経験上焦っても良い事は無いと分かっているので、
自分自身に言い聞かせ、心を落ち着かせていました。

あっという間に時間が過ぎ、
気づけば担当者との1日の振り返りの時間になっていました。

振り返りでは
「本日作ったものにもっと華やかさが欲しい」
「日記になり過ぎてはダメで何かを伝えられるようにして欲しい」
とフィードバックを頂き、初日が終わりました。

実習二日目

72%

いつもと変わらぬ朝の風景

ワンちゃんに起こされご飯やってご飯食べては二度寝
それから着替えて通所・・・
いやいや通勤だ(・□・;)

そう、本日はI.S.コンサルティング実習2日目です。
忘れるわけはないけども、いつもとは少し違う感じで朝から気持ちが違います。

私と似た境遇の方では中々寝れない方も多いと聞いていますが、
休養は本当に大事だと私自身も痛感しています。

今回の様に不慣れな環境で、自然とストレスを感じている

場合は特に休息を意識していきたいと改めて思いました。

しかし意識はしていても、寝れないときは寝れません…。

睡魔と戦う2日目の電車…。

乗り過ごしてはいけない!!と、

何とか目を開け予定通りに目的地へ到着しました。
私は業務開始の時間より40分ほど前には会社に着くようにしています。
精神疾患が理由で人の多さに酔うこともありますし、
満員電車に乗れず一本遅らすこともあるかもしれません。

少しでも余裕を持っておくことが必要と自分でもわかっていますので、
かなり早めの移動を心がけています。

初日と同様に9:45から朝礼が始まり、
10時頃から2日目の実習が始まりました。
2日目の実習は担当者からのフィードバックから始まりました。
ブログの細かい部分でのフィードバックやヒントをいただき、
1日目の修正と2日目の作成にはいります。

午前中は免許取得のプロモート企画をする予定でしたが、
その企画は一旦保留し、ブログ企画を1日進めようとなりました。

恐らくプロモート企画は難しいと判断されたのではないか
と思いますが、一つの事をキッチリ終わらせた方が良い
と判断したのだと思います。そうであってほしい…。

よく考えてみれば、
2つの事を進めて2つともできないより、
1つのことを確実に完遂した方が実績や経験になる
事は理解できるので、

今回はこの判断は正しかったのかもしれません。

気を取り直して体験記のブラッシュアップにとりかかるものの、
しっくりくる仕上がりにはなりません…。
日記の部分をまとめてみよう!!
と整理すると、内容が短くなりすぎてしまい、
またも担当者からOKを頂けない状態…。

昨日フィードバックをいただいた「華やかさ」は
どうやって出せばいいのか…。
画像を入れてみたところは幾分マシになったと感じる。
図面しか見ることが無いオッサンの私にはデザインの素質がないのだろうか…。
担当者からは、慣れもあると言ってもらえたので少し頑張ってみようと思う。

2日目の終わりのフィードバックでは、

文章の書き方
言葉の選び方

についてアドバイスをいただきました。

「一つの表現でも人により方法は違うので、
○○さんらしい表現をしてくれたらいいのですよ」

という言葉を糧に
明日からもう一段上の体験記を書いていこうと思ったとこです。
今日も帰ったらワンちゃんと二人で反省会です。

実習三日目

実習も3日目、かなり慣れたものだと言いたいところではあるが、
慣れたのは通勤と帰社である。

今日も問題なくいつも通りの朝の風景から始まった、
違っていたのは2日掛けて1日目の体験談もOKが出ていない事だ。

焦っている

家でもどのようにするべきか考えてはいるが、自分の答えで正解かが分からない。

担当者の方は
「正解は○○さんの正解があって、人に知ってもらいたい、
そして人が続きたいと思うような言葉がほしい」「○○さんらしい言葉で」
アドバイスをいただいているので、
思い切って自分の書きたいように
今一度書いてみてみようと決めた3日目の朝です。

さあ今日こそは及第点をもらうぞ!!!

と気持ちだけは高ぶっていましたが、
9月も半ばに差し掛かろうというのにこの暑さ( ̄▽ ̄;)

私は人一倍汗かきなので暑さには弱いのです。
高ぶっていたテンションも、
この異様な暑さ下がってしまう始末…

予定通りの時間に出社し、実習3日目がはじまりました。
担当者の方から、文字数で1500くらいは欲しいと要望があり、
そんな沢山かけるのかどうか不安に思いましたが、今日はなかなか打てている。

今日こそ担当者からOKが出ることを願う。

1日目と2日目の体験記の修正はひとまず完了。
仕事以外の事が多くなったが、
私がどの様なことを感じたかを伝えるには、
実習外の事も大切だと思って書いてみました。

3日目が一番頭も回り文字も多く打てたのではないかと・・・。

集中力も一番保てたと思います。

この実習では人に伝える難しさ、言葉を選ぶ難しさ
何かを創造することの大変さを痛感しました。
しかし不思議とこの経験を次にどう生かそうかと、
未来が楽しみである気持ち
も湧き出てきます。

経験したことがないことへの挑戦は、
挑戦するまでは不安が大きく気持ちもネガティブになりがちですが、
終わりに近づくにつれて未来への期待感が出てくるのが不思議なところです。
これがインターンシップの醍醐味なのか!?とも思いました。

実習四日目

さぁ、実習4日目、最終日です。

午前7:30起床

うん?あれ?
問題発生!!!!
スマホのアラームの設定を間違えてしまい4日目にして初めての寝坊…。
いつもは6:30にセットしているアラームが鳴らず、1時間遅れての起床。

落ち着け、自分、落ち着け…。(←パニック)

いつもは4:00に起床して歯磨き、洗顔、髭剃り、朝食をすませて
ゆっくりと過ごしていますが、
のんびりする時間を省くだけでなんとか間に合いました…。

前日の夜に、次の日の準備をしていたおかげもあり、

遅刻という失態をせずにすみました。(本当に良かった

いつもは通勤時間もゆっくり各駅停車を利用しているが、
特急列車に乗り最短へ最寄り駅へ。

この3日間は出勤時間から40分前に会社へ行っていたこともあり、
遅刻せず予定通りに出勤することができました。

日頃からすべてにおいて余裕を持って行動している事に救われました…。

実習4日目、最終日がはじまりました。
まずは担当者の方と打ち合わせを行い、午前中に体験記を仕上げ、
午後に成果発表の準備を進めていくことに決まりました。

幸か不幸か、朝から寝坊してしまったことにより、
4日目は書くネタが事前にあったためにキーボードを叩く音も軽快でした。

最終日の体験記は4日間の総まとめになります。
今回のミッションで結果を出せなかったことが、新プランの立案です。
起案することも難しさ、特に0から1を生み出す苦しさを味わいました。

体験記・ブログに関しても、文字を起こして誰かに何かを伝える事も苦労しました。
もともと人に何かを伝えるのは苦手な分野です。
何度か指導を頂きながら、アドバイスをいただきながら、
小さな一歩かもしれませんが、確実に進み文章にしていきました。

ブログの企画は確実に成長を実感し、手応えもあったと感じています。
自分の中で達成感を味わえた企画になりました。

実習を終えて

このインターンシップ実習では、内面的な成長 を実感することができました。
人の可能性、オッサンでも時間は掛かるかもしれないが
何とかやっていけそうに思えた期間です。
自身でもこの様に充実した日々は学生時代を除いて数える程です。
結果はともあれ満足できた4日間でした。

しかし、これで満足してはいけません。

この経験をしっかり刻んで今後の就労へ役立てたいと思います。いや、きっと役立ちます。
今後も経験しなかった事にも飛び込んでみようと思いました。
私は今回自身の糧となり成長出来ました事、誠に感謝しております。

以上がI.S.コンサルティング実習の私の体験記となります。
最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございました。

担当者の実習日誌 1日目

目標設定と行動計画の共有、実習開始

本日はインターンシップ受入初日。
私たちはインターンシップ受入を頻繁に行っているため、特に緊張は無く、
いつも通りお互いにとって良い時間になるように努めようと意気込んでいました。
インターンシップ受入は以下の流れで行っています。

インターンシップ初日の流れ

実習生との面談・目的や目標設定と
行動計画を共に決める

インターンシップでは実習生ごとに異なる思いを持っています。
共通していることは、今よりも良くありたいという向上心、そして実習は挑戦であるということです。

当社では明確な目標設定をすることを是としています。
これは実習時にも当てはまり、面談時に実習生と対話を通して目標を共有することを大切にしています。

明確にした目標を実習生と受入担当者が共に目指すという形をつくることにより、
初めて共に成長する図式が成り立つためです。

今回は以下の目的と、2つの目標を設定しました。

インターンシップの目的、目標と行動計画

①インターンシップを通して実習生と受入担当者が成長を実感する(仕事に対しての適応力を知る(自己分析))
・指示を正しく理解し、作業を行えるか
・適格なコミュニケーションを取る
・新しい環境への適応力
・就労に十分な体力の有無
・必要な障害配慮の明確化
・経験がない業務への適応力
②実習生と似たような境遇を持つ方が、勇気が湧き出るような仕事をする=インターンシップの体験記を制作する
・就労移行支援施設で訓練を行っている方を仮想ターゲットとし、その方々が挑戦する勇気が湧き出る体験記を制作する
・適格なコミュニケーションを取る

これらをお互いが目的を達成できたと実感できる事が、
今回の実習の達成ラインとなります。

この様に短期間でのインターンシップ受入は関係構築の時間が短い事が難しいポイントです。
仕事をするにあたって円滑なコミュニケーションは必要不可欠です。

特に私たちのようなクリエイティブな仕事においては、コミュニケーションは最重要と言っても良いでしょう。
クライアントが何を求めているのかをしっかり把握する必要がありますし、
クリエイター各々が役割を持って作業を分担し、一つの作品を制作します。
長く共に仕事をしていれば、チームメイトが持つそれぞれの感性や性格、
癖などが分かった状態で作業を進めることができますが、短期間のインターンシップでは同じようにいきません。

どの様に表現すれば伝わるだろうか…、
というのをいつも以上にアンテナを張って考えながら共働する必要があります。
それを乗り越え、双方が満足する仕事ができた時、言葉では表現が難しいほどの感動を体験することができるのです。
この感動体験と成長の実感がインターンシップの醍醐味でもありますし、当社が大切にしている事でもあります。

実習開始

実習当日、私は朝に会議があったために、会社受入は部下に一任していました。
会議が終わりメインフロアに戻ってきたときに、少し緊張した様子の実習生がデスクで待っていました。

実習初日で緊張をしているはず、最初の印象が大事!と思い、明るく「おはようございます!」と声をかけました。
緊張した表情ながらもハッキリとした言葉で「おはようございます」と挨拶を返していただき、安心感がこみあげてきました。

朝礼を終え、面談を経て実習作業に入ります。
具体的な1日の作業は以下の通りで進めることで決まりました。

10:00~12:00 合宿免許のプロモート企画立案
12:00~13:00 昼休憩
13:00~16:45 体験記企画

合宿免許のプロモート企画では、まず合宿免許の商品特性を含めて「知る」ことからはじまります。
また、「誰に・何を」を明確に考えていくことを今日の課題として取り組みました。

調査が出来るだろうか…、私が伝えた事は理解してくださっているだろうか…。
短期間のインターンシップあるあるの、こんな心配を抱えながら見守っていました。

午後に入り体験記企画へ作業を切り替え。ここも午前中と同様に「誰に・何を」提供するかを明確にしようと共有し、
分かりやすく「同じ就労移行支援施設の人たちをターゲットにしてみよう!」と提案しました。
普段から接点がある方々なのでイメージしやすいかった様子で、前向きな反応が返ってきました。

冒頭に述べた通り、短期間のインターンシップではコミュニケーションが最も課題になる事が多いので、
上記の様に伝えたいことがしっかり伝わった実感があるときは素直に嬉しいと感じますね。

実習初日が終了、振り返りへ

大事な大事な初日が終わりました。
1日の終わりは実習進捗の確認と、振り返りの時間です。

初日ということもあり、成果進捗については特に問題視せず「何をするかをつかめているか」のポイントを確認しました。
振り返り時には他の打ち合わせが被っていたこともあり、実習生の体感的な感想を伺い、お互いのフィードバックを行いました。

打ち合わせや自分の作業の目途がつき、実習課題進捗(成果物)の確認をしている時に、私は一つの不安が頭をよぎりました。
やる事(作業)は明確になっているが、完成形の明確なイメージを持って作業に取り組んでいないのではないか…。

それを実感したのは、クリエイター目線(主観的)な体験記になっていたことに気づいた時でした。
そう思ったときに私は深く反省しました。あの時に成果物にしっかりと目を通していれば気づけてフィードバックできたのに…、と。

本人の体感的なところだけではなく、明確に理解をしているかどうか。
コミュニケーションの難しさと大切さを改めて気づいた1日となりました。

担当者の実習日誌 2日目

実習2日目に入りました。昨日と同様に本日も決めた目標に向かって作業を進めていきます。

昨日の状況を考え、残りの時間で2つの課題を同時にクリアしようとすると、
どちらかが片手落ちになることを危惧しました。2つが中途半端になる可能性があるのであれば、
1つを確実に良いものを仕上げる方向に舵取りを変える決断をしました。

実習生の方へ、体験記を優先するように進めましょうと話をしました。
途中の方向転換は実習生にとってはストレスに感じる可能性が高いですし、良い事ではありません。

しかし、インターンシップの受入の際に、どんなに面談を重ねても、
その方の力量は完全に把握することは困難です。

なるべく方向転換は無いように努めますが、「あるもの」として挑むこと
そしていかに臨機応変に組み立て直せるかが重要であると私は考えています。

本日の実習課題の進捗を確認し、目的を目指す意識よりも、アドバイスした手段にとらわれていることに気づきました。

ここがコミュニケーションにおいて最も難しいポイントです。
特に私たちの様に企画系の仕事をするにあたっては、
字面通りに言葉の意味をとらえると必ずと言ってよいほどうまくいきません

クライアント(お客様)が求める事、良いと感じる感性を、五感のすべてを使って感じ取り、そして個々が見る視野から表現する事が大切だと思っています。

それを少しでも感じ取ってほしくて、フィードバックに1時間近く使いました。
それでもしっかり伝わったかどうかが不安ではありますが…。

担当者の実習日誌 3日目

昨日伝えた「自分らしさの表現」を信じて作って頂こうと決めた実習3日目。
「順調?」「大丈夫?」という声掛けのみにして、質問が来たら対応する、というやり方で進めました。

心配性、おせっかいともいうのでしょうか。そういった性格上どうしても気になって色々とアドバイスとかしたくなりますが…。
実習生からも「これで良いのか…」という不安感がにじみ出ている状態だったので、さらにアドバイスをした方がいいのではないかという気持ちにかられました。

営業終了後に制作物の添削を行い、文章のボリュームアップ量に驚きました。
細かい部分では誤植や誤字、顔文字の使い方などで文章差し替えが必要ではあるものの、
誰かに読んでもらうことを前提にした日誌に変わっていることに私は嬉しく思いました。

担当者の実習日誌 4日目

最終日となる本日は、成果物の仕上げと成果発表のための準備が中心となります。
昨日までのフィードバックで十分に出来るだろうかと思いながら、きっと問題ないだろうと信じ最終日を迎えます。

3日目までの体験記も驚くほど内容に進化が見られました。今までは無機質だったものが、
情景が浮かび上がってくるような工夫が細部に見られ、成長を実感できたことが嬉しく思います。それだけでこの実習に大きな価値があるのではと感じるほどです。

成果発表では、成果物の発表よりかは今回の振り返りを中心に行いました。
4日間という短い期間ではあったものの、何かしら持って帰って欲しいという願いと共に発表内容に耳を傾けました。

成果発表を終え、個別での振り返りの面談を就労移行支援事業所の担当者と共に行いました。
今回の実習ではとても頑張ってくださり、私たち従業員も良い刺激を受け感謝しています。
物事の捉え方が基本的にネガティブなところがあるため、そこの部分をポジティブに変えていければより未来が開けてくるのではと助言をさせていただきました。

偉そうに助言をしているものの、それは私たちが目指していること(意識していること)でもあります。
今回の実習を通して改めて物事の捉え方の大切さを気づくきっかけにもなりました。

ご依頼いただいた企業さまについて

就労移行支援事業所サンヴィレッジ

利用する方々にとって明るい未来を照らす場所でありたい、そういったビジョン、思いをもって就職支援や定着支援やリワーク支援などさまざまな取り組みをされています。

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